久しぶりに友人に会った
私は東北の中学校出身なのだが、7年の月日を経て、その中学時代の悪友と東京で再開した。
私と彼女が脇道を歩いていると、ちょうど本道につながるところの右側に、飲み屋があった。
露店風の飲み屋で、カウンターがコの字型になっており、客は中心を向いて座っている。ちょうど私たちが歩いてきた道に面して、奴は座っていた。
最初に見つけたのは一緒に歩いていた私の彼女(SNSで友人の写真は何度か見せていたため)だった。
「あれ、Kじゃない?」
「すみません、Kさんですか?」
すると、まさしく懐かしきKであった。
おお~久しぶり。
のような対応を期待していたが、
「やべえ!マジウケんだけど!!!ヤベエ!ヤベエ!」
なんか、違うな?
確かに悪友とは言ったが、何か、もっとこう、硬派な悪友という感じではなかったか。
結局、私は写真を撮られ(反射的にピースをしてしまったのが不覚であった)、呑みの約束を押し売られ(買ってしまったのが不覚であった)、別れた。
「後でTwitterとかで連絡ちょうだいよ!!!!!」
家に帰り、Twitterを開く。そういえばフォローしてあったな。Kのプロフィールを見る。
いや、リムられてるんだけど。絶対呑みに、行かん、行かん。
後日談
そこの飲み屋に、ハライチの澤部がいた。
だからなんだ。
おわり