ウヨキョクセツ(仮)

躁鬱病改め、統合失調症らしい。闇をぶちまけたり、ぶちまけなかったり。

未来は暗いが当たり前

ガキの頃、俺は近い将来自殺するんだと思っていた。いや、すると決めていた、と言ったほうが正しいのかもしれない。自分には突出した才能も何も無いと思っていたし、何より愛されるべき人間ではないと思っていたからだ。

その頃の俺は、確実に死に向かって歩んでいた。

俺らはなぜか死に向かうことを知っていながら、死とは無縁の生活をしている。そこから見れば、俺は異端だったのかもしれない。

 だから、周囲で恋人を作っている奴等を見下していた。悲しませるのは目に見えているのに、なぜそんなことをするのだろうか、と。

だが、友達は何人か作った。どうせ馬鹿話をする程度のものだから、俺が死んでも誰も悲しまないだろう、と思っていた。

 

何年か経ち、結局死ねなかった俺は未だに才能を見つけられていないし、愛の受け取り方も分かりかねている。どんなものより確実な過去がそうだったのだから、将来に希望は持てない。

そもそも、未来を想像すること自体、ナンセンスなのかもしれない。

未来は暗い。それは当たり前のことだ。俺らには危険予知の能力が備わっているし、突き詰めれば死が待っている。だから、皆見ないふりをするのだろう。過去と未来に挟まれた「今」の一瞬を生きるのだろう。

俺は、やり直さなければならない。今の一瞬を積み重ね、確実な過去へとしていかなければならない。未来は当分、見るのもごめんだ。